中国郵政(China Post)は、中国国内と海外への荷物や郵便物を配達している中国の郵便事業者です。ここ数年で一気に広まったAliExpressなどの通販サイトから送られる膨大な量の荷物を運んでいます。
中国郵政で荷物を差し出すと、万国郵便連合(UPU)のS10規格に沿った13文字の追跡番号が付きます。
GearBest(英語)、AliExpress(英語)、BangGood(英語)、FastTech、eBay(英語)などの通販サイトの販売者も、商品の発送によく中国郵政を使っています。日本宛ての国際郵便は、日本に着くと日本郵便が配達します。
中国郵政の書留航空便(Registered Airmail)は、料金が安いかわりに時間がかかる配送方法です。中国から届け先の国まで、ふつうは2〜4週間ほどかかります。書留航空便の追跡番号は13文字で、「R」で始まり「CN」で終わります。
中国郵政の荷物を追跡するには、上の入力欄に追跡番号を入れて、追跡ボタンを押すだけです。
書留郵便は、中国郵政の追跡システムで追跡できます。
書留なしの中国郵政の荷物には、ふつう「U」で始まる13文字の英数字の番号(例:UG533573760CN)が付いています。追跡できるのは、中国国内を運ばれている間だけです。格安の配送で途中の拠点では記録されないため、中国から送り出されたあとは追跡できなくなります。唯一の例外はカザフスタンの郵便事業者KazPostで、カザフスタンに届く書留なしの郵便物も追跡できます。
中国郵政の国際サービスには、国際小形包装物(Small Parcel)、国際小包(Large Package)、EMSがあります。小形包装物と国際小包は、書留にすれば追跡できます。運び方で分けると、航空便(Air Parcel)、SAL便(Surface Air Lift)、船便(Surface Parcel)の3種類です。いちばんよく使われるのは、安くて手軽な航空便です。EMSは普通の郵便より速いぶん、料金は高くなります。
中国郵政の国際小形包装物は、2kg未満の軽い荷物を中国から海外へ送るためのサービスです。EMS、DHL、UPS、FedEx、TNTなどと比べていちばん安く、書留にすれば追跡もできます。禁制品でなく、重さ2kg未満、縦・横・高さの合計が90cm未満で、いちばん長い辺が60cm未満なら、小形包装物として送れます。運び方は航空便、SAL便、船便の3つです。船便は時間がかかる(ふつう40〜70日)ので、航空便かSAL便を選ぶ人が多くなっています。中国郵政の書留航空便は、eBay(英語)、Amazon、AliExpress(英語)などの通販サイトや個人の利用者に広く使われています。小さな部品、アクセサリー、服、靴など、日用品を送るのに向いています。
小形包装物で送れるのは、重さ2kg未満の荷物です。外箱の縦・横・高さの合計は90cmまでで、どの辺も60cmを超えてはいけません。料金はとても安く、特に国際郵便ではお得です。郵便局がある所なら、世界中ほとんどどこへでも届きます。安全で、書留にすれば追跡もできます。目安は、アジアの国へ5〜10日、アメリカやヨーロッパへ7〜15日、そのほかの国へ7〜30日です。航空便でおよそ15営業日、SAL便で約30日、船便で1〜2か月かかります。小形包装物の追跡番号は、ふつう「R」「P」「V」のどれかで始まり、「CN」で終わります。
中国郵政の普通小形包装物プラス(Ordinary Small Packet Plus、書留なし):料金は安いですが、追跡サービスはなく、なくなっても補償はありません。
書留郵便:普通郵便より料金は高めですが、ネットで追跡できます。eBayで電子機器、アクセサリー、服、手工芸品を売る販売者がよく使っています。
運び方で分けると、航空便、SAL便、船便の3種類があります。
書留の小形包装物の追跡番号(Shipment ID)は13文字です。「R」ともう1文字のアルファベットのあとに数字9桁が続き、最後が「CN」です。例:RS123456789CN
普通小形包装物プラスの追跡番号は、数字9桁だけのものか、「U」ともう1文字のアルファベット、数字9桁、「CN」が並ぶ13文字のものです。例:123456789、UN123456789CN
お届けまでの日数は、郵便局での処理にかかる時間と通関の状況でほぼ決まります。下の日数はあくまで目安です。
航空便:中国の近隣の国へ5〜10日、ヨーロッパやアメリカの国へ7〜15日、そのほかの国や地域へ7〜30日。SAL便:15〜20日。船便:40〜70日。
| 届け先 | 到着までの日数 | 平均日数 |
| アメリカ | 7〜60日 | 20 |
| イギリス | 7〜40日 | 15 |
| カナダ | 10〜60日 | 30 |
| オーストラリア | 7〜60日 | 30 |
| ドイツ | 10〜25日 | 18 |
| フランス | 7〜50日 | 20 |
| エジプト | 25〜30日 | 28 |
| ブラジル | 7〜50日 | 25 |
| デンマーク | 7〜25日 | 12 |
| フィンランド | 7〜40日 | 13 |
| インド | 10〜50日 | 20 |
| インドネシア | 10〜25日 | 15 |
| アイルランド | 10〜30日 | 20 |
| イタリア | 10〜30日 | 18 |
| 日本 | 5〜20日 | 10 |
| マレーシア | 12〜30日 | 20 |
| ニュージーランド | 7〜15日 | 12 |
| ノルウェー | 7〜30日 | 15 |
| フィリピン | 10〜20日 | 15 |
| パキスタン | 12〜50日 | 25 |
| ポーランド | 7〜18日 | 10 |
| ポルトガル | 10〜30日 | 20 |
| ロシア | 7〜40日 | 20 |
| サウジアラビア | 15〜50日 | 28 |
| シンガポール | 7〜15日 | 9 |
| 南アフリカ | 40〜90日 | 55 |
| 韓国 | 7〜20日 | 12 |
| スペイン | 10〜35日 | 20 |
| スウェーデン | 7〜20日 | 15 |
| スイス | 7〜15日 | 12 |
| タイ | 5〜15日 | 10 |
| トルコ | 10〜35日 | 20 |
| アラブ首長国連邦 | 10〜30日 | 18 |
| ウズベキスタン | 20〜40日 | 30 |
| ベトナム | 10〜25日 | 18 |
書留の荷物は、紛失が確認されれば中国郵政に補償を求められます。中国郵政が品物の価値を見て補償額を決め、ふつうは送料の2〜3倍が支払われます。書留料金は戻ってきません。
普通郵便には補償がありません。
国際小包は、2kgを超える荷物を送るための中国郵政のサービスです。重さの上限は20kg、30kg、40kgのいずれかです。大きいけれど、それほど急がない荷物に向いています。EMSなどの速達サービスよりずっと安く、書留にすれば配送状況を追跡できます。
2kg未満の小形包装物と同じく、国際小包にも普通郵便と書留があります。普通郵便は安いですが、配送状況は追跡できません。書留は少し高くなるかわりに追跡できます。運び方では、航空便、SAL便、船便の3種類に分かれます。航空便は飛行機で、SAL便は船・陸路・飛行機で、船便は鉄道・トラック・船で運ばれます。航空便とSAL便は5〜30日、船便はそれより長く1か月以上かかります。
国際小包の追跡番号は13文字で、「CP」のあとに数字9桁が続き、「CN」で終わります。
航空便のお届け日数:中国の近隣の国へ5〜10日、ヨーロッパやアメリカの先進国へ7〜15日、南米の国へ10〜20日、アフリカなどそのほかの国や地域へ15〜30日。SAL便:15〜20日。船便:1〜2か月。
追跡や料金についての問い合わせは、中国郵政のコールセンターへどうぞ。中国国内からは11185、中国の外からは+86 10 11185です。英語で話したいときは、電話がつながったあとに8を押します。
中国の国際EMSは、中国郵政の速達・物流部門(China Postal Express & Logistics)と世界各国の郵便事業者が提供している配送サービスです。書類、資料、急ぎの手紙、いろいろな品物を、速く確実に海外とやり取りできます。
China International Express(略してChina Express)は、China Postal Express & LogisticsがオランダのTNTと組んで提供している国際宅配便です。現在、世界200以上の国と地域に届きます。差し出しのルール、手続きの流れ、通関、配達ルートが国際EMSとは違います。各国の郵便局、税関、航空会社で優先して扱われ、書類、銀行の証書、手紙、品物などを効率よく届けられます。配送状況はEMSの追跡システムで簡単に確認できます。
重さの上限、日数、サービスの内容によって、China Expressは「Global Express」「Economy Express」と、そのほかのオプション(受取人払い、関税の代理納付)に分かれます。
Global Expressは、世界220以上の国と地域に届く、China Expressでいちばん速い戸口から戸口までの配送です。TNTの国際宅配便ネットワークで運ぶので、お届け日数や追跡などのアフターサービスが保証されています。そのため、China Expressの中でいちばんよく使われています。
Economy Expressは、おもに45kgを超える品物を送るためのサービスです。こちらも戸口から戸口までの配達と追跡に対応しています。Global Expressより安いぶん、2〜3日ほど長くかかります。おもに飛行機と陸路で運び、現在はアジア、オーストラリア、中東、アメリカ、ヨーロッパの主要国に届きます。
China Expressの追跡番号(Shipment ID)は13文字です。「CT」で始まり、数字9桁が続いて「CN」で終わります。例:CT123456789CN
「Departure from outward office of exchange」は、荷物が中国の国際交換局から送り出されたという意味です。ここで止まって見えるのは、追跡情報の反映が遅れているだけのこともあります。また、荷物はすでに中国を出ているのに、届け先の国が中国郵政の追跡に対応していないため、その先の状況が追えないこともあります。
選んだ中国郵政のサービスによって違います。航空便とSAL便はふつう7〜20営業日、船便は40〜70日ほどです。遅れが出ると、最長で180日かかることもあります。状況はParcelsの追跡で確認できます。急ぎの荷物なら、料金は高くなりますが航空便がおすすめです。
空港を表すIATAコードです。PVGは上海浦東国際空港、PEKは北京首都国際空港、FOCは福州長楽国際空港、CANは広州白雲国際空港です。
中国郵政は書留の荷物をネットで追跡できるようにしていますが、英語の表示はわかりにくいことがあります。
「Collection」は郵便局が荷物を引き受けたこと、「Opening」は税関の検査の段階、「Departure from outward office of exchange」は荷物が届け先の国へ送り出せる状態になったことを表します。
追跡情報が何も出ないのは、番号の入力ミスが原因のことがあります。番号が正しいか、もう一度確かめてください。また、発送してから追跡情報がシステムに出てくるまでには少し時間がかかります。1〜2日待ってから、もう一度確認してみてください。それでも出てこないときは、中国郵政の公式カスタマーサービスに問い合わせましょう。
更新が止まっていても、なくなったとは限りません。考えられる理由はいろいろあります。
Parcelsは、いろいろな配送業者から追跡情報を集めて無料で表示している追跡サイトです。物流会社ではないので、配送そのものには関われません。配送業者がデータを更新したときに、Parcelsの表示も更新されます。荷物が10日以上同じ場所で止まっているなら、届け先の国の配送業者(日本なら日本郵便)に調べてもらうのがおすすめです。
追跡に「Safety Check Rejected」「Customs rejected」「Rejected」と出ることがあります。原因はたいてい次の2つです。
ひとつは、荷物に携帯電話、iPad、スピーカーなどの禁制品が入っている場合です(中国郵政の禁制品リストで確認できます)。禁制品が入っていると、その品物はもう受け取れません。販売者に紛争(dispute)を申し立てて、返金を求めてください。まれに、検査機の誤判定ではじかれることもあります。スマホケースやおもちゃなど、禁制品に似た形の品物でよく起こります。
もうひとつは誤判定の場合です。しばらくすると、もう一度保安検査に回されることがあります。はじかれては再検査、を何度もくり返すこともあります。誤判定なら最終的に届く見込みは十分ありますが、大きく遅れることは覚悟しておきましょう。
禁制品は入っていないはずなら、あと2〜5週間待ってみましょう。ただし、eBay、AliExpress、Amazonの購入者保護の期限は過ぎないように気をつけてください。期限が近いのに荷物が届かないときは、すぐに「荷物が届かない」として紛争を申し立てましょう。
追跡に「delivery failed」と出たら、配送業者が受取人に届けようとしたものの、住所の誤りや電話がつながらないなどの理由で配達できなかったということです。この場合、たいていの配送業者は荷物を2週間ほど郵便局で保管します。できるだけ早く配送業者に連絡して、再配達を頼んでください。そのままにしておくと、2週間後に差出人へ返送されます。
Collection:郵便局が荷物を引き受けました。
Dispatching:荷物が前の拠点を出て、別の都市にある中国郵政の輸出拠点へ向かっています。
Opening:荷物が地域の仕分けセンターに着いて、処理されているところです。または、ほかの荷物とまとめて入れた大きな袋を中国の税関が開けて検査し、送り出したという意味です(個々の荷物が開けられたわけではありません)。
Departure from outward office of exchange:荷物が中国の国際交換局を出て、届け先の国へ送り出せる状態になりました。
Arrival at inward office exchange:荷物が届け先の国(の国際交換局)に着きました。
ふつう「successfully delivered」(配達完了)と出ていれば、受取人が受け取ったということです。受け取った覚えがなければ、郵便受けや私書箱を確認するか、同居している人や近所の人に聞いてみてください。代わりに受け取ってくれているかもしれません。それでも見つからなければ、配達した配送業者に、どこに届けて誰が受け取ったのかを問い合わせましょう。
ふつう、発送されたあとは受取人の住所を変更できません。追跡で状況を見ておき、届け先の国に着いたら、現地の配送業者に連絡して住所変更を頼んでみてください。
中国郵政の国際郵便が正確にいつ届くかは、前もってはわかりません。中国郵政の国際郵便は、万国郵便連合(UPU)という仕組みを通って運ばれるからです。
この連合には各国の郵便事業者が加盟していて、世界のほとんどの国が入っています。
中国からの荷物は、いくつもの加盟国を経由して届け先の国に着きます。最後に配達するのは、届け先の国の郵便事業者です。
大事なのは、荷物が税関や航空会社に引き渡されて次の加盟国のシステムへ向かうと、中国郵政はもう荷物を管理できないという点です。次の国で荷物がスキャンされるまで、中国郵政にも正確な状況や場所はわかりません。
中国郵政の手を離れると、追跡の表示は「Sent to airline」「Export Security Scan」「Export Customs Scan」「Handed over to airline」などのまま、長い間止まって見えます(通常期で2〜4週間、繁忙期で4〜8週間)。次の加盟国が荷物をスキャンし、そのデータがUPUのシステムを通じて中国郵政に届くと、追跡も新しい情報に更新されます。
届け先の国が荷物をスキャンしなかったり、スキャン結果をUPUに送らなかったりすると、表示はずっと止まったままになります。数週間更新がなくても、荷物に問題があるとは限りません。
繁忙期は、通常期の2〜3倍の日数がかかることもあります。
国の行事や祝日、発送元の港の混み具合など、お届け日数を左右する要素はたくさんあります。
中国郵政の公式サイトで直接追跡したいときは、yjcx.chinapost.com.cn/qps/english/yjcxを開いてください。会社のサイトはwww.chinapost.com.cnです。
中国郵政集団(China Post Group Corporation)は、中国の公式な郵便事業を担う国有企業です。
中華人民共和国国家郵政局のもとにある、中国の公式な郵便事業者です。おもな事業は、国内・国際郵便の配達、新聞・雑誌・書籍の配布、郵便送金、切手の発行、速達・物流サービス、EC事業、機密文書の通信、郵便の金融サービス、さまざまな郵便代理業務など、国が認めた業務です。
中国の配送業者は中国郵政だけではありません。TNT、DHL、FedEx、UPSなども使えます。ただ、中国郵政はいちばん時間がかかるものの、国際郵便としてはいちばん安い方法です。中国の販売者に注文するときは、用意されている配送方法から好きなものを選べます。
配送日数は変わることがあります。悪天候、税関の検査、住所や番号の誤りなどで遅れることがあり、実際に届くまでの日数は約束された日数より長くなるのがふつうです。
ネットで買い物をするときは、正規の大手配送業者を選び、荷物を受け取ってから支払いや受け取り確認をするのが安心です。たいていの荷物はなくなりません。ある追跡サイトの統計では、中国から届くまでの日数は最短3日、最長180日で、ほとんどの荷物は無事に届いています。
Parcelsでは、中国郵政の荷物に加えて、中国・香港・シンガポールから発送された荷物や、AliExpress、Temu、SHEIN、eBay、Amazonなどの通販サイトで買った荷物もまとめて追跡できます。